環境についての取り組み



私たちの畜産環境対策について


畜産業は、動物を育てその命から生まれる恵みを人間生活のために頂いている仕事です。私たちが営む 採卵鶏業においては、鶏卵を安定的に食卓に供給することが仕事です。
生き物を育てるということは、当然ながらその居宅、食事を準備しますが、発生する排せつ物(ふん) も処理することとなります。すべての畜産業において、ふん処理の過程上臭気等が発生してしまうこと は否めない事実であります。それらが近隣住民の方々に不快な思いを与えてしまうことが誠に申し訳な く、私たちも日々改善を心掛けている状態です。
その取組の一環としまして、令和4年10月に当社は所在地であります美浜町及び地元行政区と公害防止 協定を締結し、連携した悪臭等畜産環境対策に、より一層励んていくこととしました。
すべての対策を完璧にかつ即時実施することは難しいのですが、着実に進めていきますので、具体的取組内容をお伝えさせていただきます。

水質への取り組み


鶏は総排せつ腔という機能においてふんの中に尿が混ざって体外に排出されます。 そのふんは堆肥化処理をするため養鶏場では排せつ物に由来する汚水は発生せず、 浄化槽の設置は必ずしも必要ではありません。
一方で、鶏舎内外の清掃活動における洗浄水等の汚水が発生することは事実であり、 当社においては施設外への流出を防ぐため排水桝への沈殿槽の設置等をしております。 現在排水路や沈殿槽の一部改修や沈殿槽における水質改善等を行っており、 引き続き適正な処理水の管理に努めていきます。

防虫への取り組み


生き物を飼育するにあたって、必ず発生するものの一つがハエです。
養鶏農場内においてハエは主に鶏舎内及び鶏ふん施設内でふんが溜まったままの場所、水分調整が不十分な堆肥舎等で発生します。
その対策として、内外の清掃作業を定期的に行い、特に発生源となる部分については重点的に薬剤を散布するなどの対策を講じています。
私たちはこれからも各専門家たちの指導の下、防虫、殺虫両面から対策に取り組んでいきます。当養鶏場では、養鶏業界の特性を踏まえ、防虫に関する取り組みにも真摯に向き合っていきます。

臭気への取り組み


生き物を育てるうえで、生命活動と密接に関連したいくつかの臭気が必ず発生します。
養鶏場において発する臭気のうち、最も強い臭気を発するのは鶏ふん処理に伴うものです。
鶏ふんの処理段階において、当社で悪臭が発生していた原因は、堆肥の長期蓄積によるものと発酵段階によるものが大きいと考えます。
そのうち堆肥の長期蓄積に関しては、一時期ある程度少なくはない古堆肥を蓄積していた 時期がありましたが、協力業者などとの取り組みにより、約3年をかけて影響がないレベルまでの処理を完了しました。
臭気の原因である古堆肥を蓄積していた施設が空くことにより、この段階での臭気に関しては今後相当の改善が見込まれます。なお、通常の出荷前堆肥についても定期的な切り返し作業を徹底し、悪臭の発生を減少させます。
また、発行段階における臭気についてですが、主に臭気が発生するのは、促進するために撹拌する段階です。そのため、作業時の臭気が収まるまでの拡散防止措置など施設改修を行いつつ進めていますが、生き物を飼養するにあたって完全な臭気の排除は極めて困難であるのが事実です。すべての施設を密閉された環境で運営する事は現実的に極めて困難である以上、常に対策を講じていく必要があります。
今後も協力業者及び美浜町等との連携を密にし、定期的な検査結果から具体的な改善に取り組んでまいります。